だ。7月20日から8月末までの6週間フェア。もちろんカレーパンというだけで6週間も続けられるわけはない。週替わりで、いろいろなカレーパンを出していく。今週のカレーパンを気に入っても、来週には別なのに替わってしまう。気に入ったら今週中にもう一度来店してね、という効果と、来週にはどんなカレーパンが出てくるのだろうという期待感で来店する、という2つの効果を狙った。とくに広告は出さなかったが、一ヶ月前から購入者にはチラシを袋に入れた。これは顧客がもつネットワークを利用しようという方法だ。つまり「口コミ効果」。
大成功でフェアを終えた。6月から8月の売上は、対前年比140%! この結果に一番驚いていたのはメインバンク。「どんな魔法を使ったんですか?」と真面目な顔をして聞くので、「魔法は使いません。ロジックを使っただけです」と真面目に答えた。
数年後の夏、どこかのパン屋さんが開発した「冷蔵庫で冷やして食べると美味しいメロンパン」が話題になり大ヒットしたというニュースを聞いた。ちゃんと考えている人はいるものだ。
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